UI JAPAN、滋賀・湖南市で18.8万㎡の大規模物流施設竣工

UI JAPAN、滋賀・湖南市で18.8万㎡の大規模物流施設竣工

県最大のマルチ型

不動産投資を手掛けるUI JAPANは7月3日、滋賀県湖南市で延床面積が約18万8000㎡のマルチテナント型物流施設「UI湖南ロジスティクスセンターⅡ」が竣工したと発表した。

同市の石部緑台地区計画区域内に計画された総敷地面積約14万4000㎡(1期・2期合計)の物流施設開発プロジェクトの2棟目。滋賀県最大のマルチテナント型物流施設という。

 
 


左:UI湖南ロジスティクスセンターⅠ(2024年4月竣工) 右:UI湖南ロジスティクスセンターⅡ(本物件)

名神高速道路の栗東湖南ICから約2.1km、栗東ICから約5.0kmに位置。大阪市内へ約60分、名古屋市内へ約100分など主要都市をカバーし、名神高速道路への接続は幹線の国道1号栗東水口道路を介して交通混雑などが少ない安定したアクセスを提供できるとみている。

地上4階建てで、1フロア当たり約4万5000㎡を最大6テナント、全体では24テナントに分割して供給できる設計を採用。中央車路を介した1フロア単位での大規模な運用から、小分割のテナント区画まで、柔軟に対応することを可能にしている。

さらに、車両専用のランプウェイを上り・下りそれぞれに設けることで各階へ大型車が接車できるようにし、全てのテナントに円滑な物流動線を提供する。

有効梁下高さは6.0mを確保。バースの間口スパンに11.5mを確保し、1バース当たり10t車3台の同時接車が可能な仕様とすることで、効率的な物流オペレーションを下支えする。

1階部分では両面バースを採用し、床荷重は2.5t/㎡を持たせるなど、多様な荷役ニーズに対応可能な高機能な物流空間を作り出すことに腐心している。

 
 

庫内に空調設備を設置するほか、ラウンジ、24時間無人コンビニ、シャワー室、ドライバー用トイレなどのアメニティを整備して働きやすい環境の実現に注力。バースには入居企業の従業員が不在の場合でも荷物の積み降ろしが可能な「置き配バース」を設置し、ドライバーの待機時間短縮を図る。

災害時の停電など不測の事態に備え、非常用発電設備を設けるなど、事業継続性にも配慮している。

環境面では、断熱性の高い外壁材の採用や人感センサー付きLED照明の設置など、省エネルギー対策を積極的に講じることで、電力消費量と環境負荷の低減を図り、環境認証を取得した。さらに、屋上には屋根置き型太陽光発電所の設置を予定しており、地域社会への電力供給を通じて低炭素社会の構築に寄与することを目指す。

施設名:UI湖南ロジスティクスセンターⅡ
所在地:滋賀県湖南市石部緑台一丁目12番1号
敷地面積:99,061.77㎡
延床面積:188,140.65㎡
構造:柱RC梁S造/地上4階建/耐震構造
トラック待機場:10tトラック76台、40ftトレーラー10台
着工日:2023年11月1日
竣工日:2025年6月30日
認証取得:CASBEE Aランク、BELS ☆☆☆☆☆☆、ZEB Ready

(藤原秀行)※いずれもUI JAPAN提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事