ユーザー向け「運行管理者等指導講習」で新たな内容追加へ
日野自動車は7月11日、事業用自動車のユーザー向けに実施している「運行管理者等指導講習」で、ドライバーの睡眠改善を後押しする内容を新たに加えると発表した。同13日にスタートする。
新たな講習内容は、企業向け睡眠改善プログラムを展開しているベンチャーのニューロスペース(東京)が協力。同社がさまざまな産業現場で積み重ねてきた70社、延べ1万人以上の睡眠改善に関するビッグデータとノウハウを生かし、ドライバーがすぐに取り組める睡眠改善策を動画で分かりやすく紹介する。
日野は新たな講習内容を追加した背景として、高速道路でトラックが起こした追突事故の5割が居眠り運転だったとの調査結果に加え、国土交通省が睡眠不足を起因とする事故の防止へ規制を強化していることも踏まえ「運送事業者の睡眠改善へニーズが高まっている」と説明している。
日野は2015年、「運行管理者等指導講習」を実施する上で必要な国の認定を取得、講習をスタート。18年は約900人が受講した。同社は「講習内容は認定機関が独自にアレンジできるため、当社は安全運転支援装備の知識や事故防止対策事例を交えた、より実践的な内容を提供している」と強調した。
講習の模様(日野自動車プレスリリースより引用)
(藤原秀行)