ANAHD、日本郵船から8月1日付で日本貨物航空の買収完了

ANAHD、日本郵船から8月1日付で日本貨物航空の買収完了

世界14位の輸送重量規模に浮上、貨物事業強化図る

ANAホールディングス(HD)は8月4日、既に開示してきた方針の通り、8月1日付で日本郵船から株式交換で日本貨物航空(NCA)の全株式を取得、買収したと発表した。

ANAHDは、自社グループが持つ旅客便と貨物便の広範な国際線ネットワークに、NCAが強みとする日本と欧米を結ぶ大型の貨物便ネットワークが加わることにより、日本とアジア、欧米間をつなぐ輸送力を強化し、国内最大のコンビネーションキャリアに進化できると強調している。

ANAが運航する貨物専用機はボーイング767F型機6機、ボーイング777F型機2機の計8機。NCAが運航する貨物専用機はボーイング747-8F型機8機。今回の買収でANAグループは世界14位の輸送重量規模を持つエアライングループになるという。

NCAは併せて、ボーイング747-400F型機を7機保有しており、他社へリース中。

成田空港は国土交通省や成田国際空港会社(NAA)を中心に滑走路の延長・新設などで機能強化を進めている。NCAがANAグループの一員として加わることで成田の機能強化を積極的に活用し、貨物事業を強化していきたい考えだ。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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