ドライバーの健康状態をリアルタイムで把握、必要な医療サービスへ迅速につなげる狙い
ロジスティードとヤマトホールディングス傘下でオンライン診療サービスを手掛けるMY MEDICA(マイメディカ)の両社は8月20日、ロジスティードが展開しているIoTとAIを活用した安全運行管理ソリューション「SSCV-Safety」を活用した健康起因の事故防止に向け、連携すると発表した。
SSCV-SafetyはIoTで取得したドライバーのバイタルデータをAIで分析し、体調不良の兆候を早期に検知する。ロジスティードは全ての自家車両に導入している。
一方、MY MEDICAは自動車運送事業者の従業員の健康管理と重症化予防に向け、オンラインで診療予約、診療、服薬指導、薬の配送、会計までを円滑に利用できるサービス「MY MEDICA」を実施している。
両社が組むことで、DXを活用した予防医療と安全運行管理を融合させ、ドライバーの健康状態をリアルタイムで把握し、必要な医療サービスへ迅速につなげられるようにすることを目指す。
(両社提供)
具体的には、SSCV-Safetyの運転リスク判定機能で健康リスクが高いと判定したドライバーが、MY MEDICAのオンライン診療を受けられる仕組みを構築。ドライバーに早期治療を促し、健康リスクの軽減を図ることを念頭に置いている。
また、SSCV-Safetyが保有するバイタルデータとMY MEDICAが持つ治療状況を相互に連携させ、点呼時の体調確認の精度向上や、オンライン医療サービスの質向上につなげることを想定している。
(藤原秀行)