作業状況のAI分析などに活用容易と想定
ソラコムは9月5日、IoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux」(ソラコム フラックス)に関し、同社が手掛けているクラウド型カメラサービス「ソラカメ」と連携を強化し、新たに「ライブ画像取得」への対応を開始したと発表した。
SORACOM Fluxは、IoTシステムの自動化を目的とした「IoTオートメーター」として、センサーやカメラから得られるデータを入力として、通知システムや生成AIモデルによる分析を組み合わせたアプリケーションを構築できるのが特徴。
一方、ソラカメは、Wi-Fiにつなぐだけでクラウド録画を始められる手軽さとリーズナブルな価格を強みとしており、クラウド常時録画やモーション検知録画が利用可能。さらに、SORACOM Fluxと組み合わせることで、「カメラの画像を定期的に取得する」、「AIを活用して取得した画像を分析し状況を記録する」、「特定の状況が発生した際に通知する」といった業務の自動化を実現する。
今回のアップデートにより、リアルタイムアクセス機能を用いてオンデマンドでライブ画像をカメラから取得できる。これまではクラウド常時録画を利用することが前提だったが、今後は必要な時だけライブ画像のみ取得することでネットワーク負荷を抑えつつ、定期的な静止画の取得やAI分析、通知連携といった新しい利用方法に道を開いている。
同社は活用事例として、小売店舗に複数台のカメラを設置し、棚の在庫状況を定点観測するといったユースケースで、ネットワーク負荷を抑えながらカメラを活用した自動化システムの導入がより容易になると見込む。
(藤原秀行)※ソラコム提供