地方空港活用した3サービス新規スタート、選択肢拡大図る
郵船ロジスティクスは9月25日、国内航空輸送サービスを拡充すると発表した。新たに日本各地の主要空港を活用した3つのサービスを開始した。
ワンストップで国際航空輸送とスムーズに接続が可能で、荷主らの選択肢を増やし、「物流2024年問題」など諸課題解決を支援するとともに、地方空港活用による地域活性化も後押ししたい考え。
新サービスのうち、「Easy Connect」(イージー・コネクト)は国内線区間と国際線区間を、同一の航空会社のサービスを利用して輸送。国内線と国際線の接続がワンストップでスムーズになり、最小限の輸送によるコスト効率向上や、リードタイム(L/T)短縮などのメリットが期待できるとみている。
「Flexible Connect」(フレキシブル・コネクト)は国内線区間と国際線区間を、異なる航空会社のサービスを利用して輸送するパターンを取っている。日系航空会社に限らず、さまざまな航空会社の国際線を利用できるため、選択の幅が広がると想定している。
「Dome FLY !」(ドメ・フライ!)は国内線区間のみ輸送する。通関や爆発物検査のためにハブ空港まで輸送する貨物や、医薬品などの高い輸送品質かつ短時間輸送が求められる貨物などに最適と強調。危険物の輸送も可能で、チャータートラックでは割高になる少量の貨物には、コストメリットも期待できるとアピールしている。
旅客便の貨物スペース(ベリー)も活用し、環境負荷の低減とコスト最適化も目指す。
(藤原秀行)