来年1月1日付、下代氏は代表権ある会長に
ダイフクは11月11日、下代博社長CEO(最高経営責任者)(67)が代表権のある会長となり、後任に寺井友章副社長COO(最高執行責任者)(57)が就く人事を発表した。
寺井氏はCEOとCOOを兼務する。2026年1月1日付。
下代氏は2018年4月、社長に就任しており、約7年半ぶりの交代となる。

寺井氏(ダイフク提供)
寺井氏は海外経験が豊富で、半導体・液晶製造工程で不可欠なクリーンルーム向けの保管・搬送システムを手掛けるクリーンルーム事業を中心にキャリアを積み重ねてきた。
同社は今年1月1日付で寺井氏が現職に昇格し、下代氏とツートップ体制に移行。寺井氏を下代氏の後継候補と位置付けてきた。
中期経営計画や長期ビジョンの達成に向け、若返りを図り、製造や物流現場、空港などの自動化需要の盛り上がりへの対応を強化する。今後、下代氏が進めてきた米国などのグローバル展開を維持・加速させていく構え。
同社が11月11日、オンラインで開催した2025年12月期第3四半期(1~9月)決算説明会で、下代氏は寺井氏に関し「当社を新たなステージに導いていける人材だと確信している」と評価。
寺井氏は「海外経験を通じてたくさんのことを学んだ。今後も自分の足で現場に赴き、自分の目で確かめて状況を把握し、自分の言葉で伝えていきたい」と抱負を表明。「AIやロボティクスは非常に大きな時代の転換点になる。次の新たな物流システムを作るのがわれわれの責務だと考えている」と述べ、事業拡大へM&Aや設備投資を活発に行っていく姿勢をアピールした。
寺井 友章氏(てらい・ともあき)1993年米カリフォルニア州立大学経済学部卒業、94年ダイフク入社。2021年執行役員、24年取締役常務執行役員、25年1月より現職。愛知県出身。
(藤原秀行)



