商船三井系CVC、インドのベンチャーキャピタル運営ファンドに出資決定

エネルギー・サステナビリティ領域が対象の軸、スタートアップと事業創出加速

商船三井系のコーポレートベンチャーキャピタル（CVC）、MOL PLUSは12月12日、インドのベンチャーキャピタルTheia Ventures（ティアベンチャーズ）が運営しているファンド「Theia Ventures Fund 1」に出資することを決めたと発表した。

MOL PLUSがインドのベンチャーキャピタルファンドに参画するのは初めて。

（左から）MOL PLUSインドデスクCapt. Shantanu、Theia Ventures Founder & General Partner Priya Shah、MOL PLUS代表 阪本 拓也、MOL PLUSインドデスク 飯野 泰史の各氏（MOL PLUS提供）

インドのスタートアップ市場は急成長を続けており、2024年末には企業数が15.7万社を超え、ユニコーン企業（時価評価が10億ドル以上）も約70社に達し、米国、中国に次ぐ世界3位の規模。

商船三井グループはインドを重点地域の1つに位置付け、海運・ロジスティクスに加えて次世代エネルギーや不動産などの非海運事業の拡大に取り組んでいる。

MOL PLUSは2024年11月にインドデスクを設置し、現地のベンチャーキャピタルやスタートアップとのネットワーク構築を本格化している。

ティアベンチャーズのファンドはエネルギー・サステナビリティ領域を投資対象の軸に据え、インド国内のスタートアップのみに出資している。商船三井グループが注力する領域と親和性が高いことなどを考慮、MOL PLUSも出資先としてティアベンチャーズのファンドを選択した。

今回の出資を通じ、MOL PLUSはインド市場におけるスタートアップとの事業創出を加速させたい考えだ。

（藤原秀行）