神奈川県のプロジェクト、社員の負担削減と業務安全性向上狙い
神奈川県は12月11日、自動搬送ロボットの実証実験を2026年1月に横浜市内の事業所で実施すると発表した。
県は生活支援ロボットの実用化・普及を促すため、ロボットの社会実装に向け導入の実証を手掛けるプロジェクトを公募・採択し、支援している。今回は2025年度に採択した案件を実施する。
26年1月13~30日に、金型製作などを担うニットーの本社工場で製造した製品や金属部品などを、ロボットメーカーのHakobot(ハコボット、宮崎市)が開発している自動搬送ロボットで、近隣にあるアシストスーツメーカーのアルケリスのオフィスまで届ける。

自動搬送ロボット

搬送するイメージ(いずれも県ウェブサイトより引用)
自動搬送ロボットは100kgまでの荷物を搭載、搬送することが可能。
現状はニットー社員が車両や台車で行っている搬送業務を省力化し、社員の業務負担削減と搬送業務の安全性向上を図る。削減できた工数を製品加工などの本来業務に充てられるようにし、工場全体の生産力向上にもつなげたい考え。
今回は監視者を付けて自動搬送ロボットが走行するが、将来は自律走行と遠隔監視で運用することを想定している。
(藤原秀行)







