21年半ばまでに東京湾の内航タンカーで実現目指す
商船三井は8月6日、世界初のEV(電気推進)船の開発や普及促進などに向け、新会社「e5(イーファイブ)ラボ」を立ち上げたと発表した。
資本金は5000万円(資本準備金含む)で、同社のほか旭タンカー、エクセノヤマミズ、三菱商事も出資。EV船そのものに加え、船内通信環境の改善による船員の職場環境向上、ビッグデータを活用した運航効率化、高度なセンサー技術を駆使した老朽化船舶の適切な保守管理なども総合的に推進。日本の関連産業の国際競争力強化を目指す。
第一弾の目標として、2021年半ばまでに東京湾内で運航する内航タンカーを大容量電池駆動による世界初のゼロエミッション(廃棄物ゼロ)タンカーとしてEV化することを目指す。併せて、タンカー以外の内航船や外航船のEV化を積極的に図り、IMO(国際海事機関)が温室効果ガス(GHG)削減に関して定めている「50年までに排出量を08年対比で50%以上削減」の早期達成への道筋を確立したい考えだ。
5eは「electrification(電気化)」「environment(環境)」「evolution(進化)」「efficiency(効率)」「economics(経済性)」を指している。
廃棄物ゼロのEV船イメージ(商船三井プレスリリースより引用)
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(藤原秀行)