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JR東が輸送障害発生時の設備点検にAI画像解析とドローン導入へ、復旧・運転再開の迅速化目指す

JR東が輸送障害発生時の設備点検にAI画像解析とドローン導入へ、復旧・運転再開の迅速化目指す

シミュレーションで時間を3割短縮見込む

JR東日本は3月12日、2026年度から山手線にパンタグラフ監視カメラを導入し、AIを生かした画像解析によるパンタグラフの状態モニタリングを開始したと発表した。

さらに、遠隔操作が可能で鉄道敷地外の飛行を防ぐ安全システムを搭載したドローン点検を導入。電気設備の故障箇所特定に要する時間や設備点検時間の短縮、設備損傷の拡大防止を図り、従来より運転再開までの時間を約30%短縮することを目指す。



JR東は、都市部の鉄道敷地内で安全システムを搭載したドローンを導入するのは日本で初めてと説明している。将来は新幹線を含む線区への展開を進め、輸送の安定性向上を狙う。

設備故障が発生した際、故障箇所を特定するため、現地まで出動して設備の状態を確認しなければ具体的な復旧方法や運転再開までの時間を判断できないという課題を抱えている。

そうした問題を克服するため、監視カメラやドローンの採用を決めた。一層の早期復旧と運転再開につなげていきたい考え。

パンタグラフ監視カメラで撮影した画像をリアルタイムにAIで解析、故障を早期に発見するシステムの試行を今年4月に始める。パンタグラフ監視カメラで撮影した画像から、物体検出AIと損傷検知AIを駆使し、損傷パンタグラフ画像を抽出する。

JR東日本スタートアップによるスタートアッププログラムで、コーピーとの共同で実施する。

一方、異常時点検ドローンは設備故障が発生した際、指令などが操縦するドローンが線路沿線に設置したドローンドックから離陸し、設備点検を開始。鉄道施設への衝突や敷地外に飛行することを防ぐ安全システムを開発し、2026年秋に試行導入を始める予定。



26年1月下旬の夜にJR山手線新橋駅近辺でドローン飛行試験を行い、無線通信やLTE(携帯電話)通信環境下で通信不良もなく、安定して飛行できることや夜間でも鮮明な映像が取得できることを確認した。

この検証はCalTaとの共同で展開する。

シミュレーションの結果、復旧に約7時間要した事象で、2時間程度の短縮が期待できる結果が得られたという。

山手線で導入した後、中央線の東京駅~新宿駅間などの在来線区間と新幹線に拡大していくことも検討する。

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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