ハイロボティクスのピッキング自動化システム、コクヨが仙台で開設の最新鋭物流拠点に導入へ

ハイロボティクスのピッキング自動化システム、コクヨが仙台で開設の最新鋭物流拠点に導入へ

日立の製品と連携、生産性40%向上と棚卸し業務の工数5〜7割削減見込む

HAI ROBOTICS JAPAN(ハイ・ロボティクス・ジャパン、HRJ)は5月11日、コクヨが仙台市で新設する物流拠点「東北IDC」で、HRJのピッキング作業自動化システム「HaiPick Climb System」(ハイピック・クライムシステム)を採用することを決めたと発表した。

中核設備として導入し、日立製作所の物流制御システムと連携させ、複数の物流設備を統合した高度なオペレーションを実現することを想定している。



HaiPick Climb Systemは、昇降と高速走行機能を備えたロボットにより、高さ方向の空間を活用した高密度保管を実現。商品を作業者の手元まで自動搬送する「GTP方式」を採用することで、ピッキング作業における歩行時間を大幅に削減し、高効率かつ正確なオペレーションを実現できると見込む。


HaiPick Climb System

「東北IDC」はコクヨグループで文具などのECを展開しているカウネットの物流機能などを統合した物流基盤として運営する予定。カウネットは、プラットフォーム型購買管理サービス「べんりねっと」を中核とした購買プラットフォーム戦略を推進しており、「東北IDC」はその物流機能を担う重要拠点として位置付けている。

東北・北海道エリアにおける配送リードタイムの短縮と品ぞろえの拡充を目的としており、標準規模の物流拠点でありながら、最大27万SKU(最小在庫管理単位)の高密度保管を実現することを計画している。

入庫から出荷、在庫管理に至るまで、倉庫内作業全体の最適化と高度化を図るため、日立製作所の統合型マテハン制御システム「ユニバーサル WCS」を取り入れることが決まっちる。

HRJのシステムは、日立製作所独自の搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」(ロジリズム)と連携し、オーダー投入順序や搬送ルートをリアルタイムに最適化。「HaiPick Climb System」、搬送AGV、コンベヤーなど複数設備を一元的に制御することで、高密度な保管体制と高速出荷の両立を実現する。



具体的には、ロボットが商品を作業者の元まで自動搬送する仕組みにより、スタッフの歩行時間を削減するとともに、拠点内工程の全体最適化を図ることで、主要3拠点の実績平均と比較して、生産性は約40%高めることを目指している。

また、在庫ロケーションの自動管理により、棚卸業務の工数は既存拠点比で50〜70%削減できると見込む。


コクヨの「東北IDC」の次世代マテハンシステムのイメージ(いずれもHRJ提供)

(藤原秀行)

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