事業用自動車事故調査委が現場に調査員派遣、運送会社へ特別監査も
横浜市神奈川区の京急線踏切で9月5日に快特電車がトラックと衝突、脱線しトラックの運転手が死亡、電車の乗客ら30人以上がけがをする事故が起きたのを受け、国土交通省は事故対策本部を省内に設置、事故原因の究明と再発防止に向けた対応を急いでいる。
鉄道事故調査を担当する運輸安全委員会と、事業用自動車事故調査委員会が既にそれぞれ現場に調査員を派遣、原因調査を本格化させている。事業用自動車事故調査委は今回の案件を「特別重要調査対象事故」に指定した。
併せて、関東運輸局が5日、亡くなったトラックの運転手が所属していた千葉県香取市の運送会社への特別監査を実施。貨物自動車運送事業法の違反がなかったかどうかなどを慎重に調べている。神奈川県警も同6日、同社を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで家宅捜索した。
京急の説明によれば、事故はトラックが線路沿いの道を右折して踏切を通過しようとしたが曲がり切れず踏切内で停車したところに、快特電車が追突したという。今後は京急側の対応に加え、トラックの運転に問題がなかったかについても丁寧な検証が求められる。
(藤原秀行)