川崎重工、LPG/アンモニア運搬船をくみあい船舶グループに引き渡し

川崎重工、LPG/アンモニア運搬船をくみあい船舶グループに引き渡し

従来から積み荷容量拡大

川崎重工業は10月29日、船主大手くみあい船舶の100%子会社でシンガポールに本拠を置くKUMIAI NAVIGATION(クミアイナビゲーション)向けに、8万6700㎥型LPG(液化石油ガス)燃料推進LPG/アンモニア運搬船「AURORA BOREALIS」(オーロラボレアリス)を同日付で引き渡したと発表した。

従来の8万4000㎥型LPG運搬船から積み荷容量を増やすとともに、アンモニアの運搬も可能にした川崎重工の最新船型の14番船。川崎重工が引き渡したLPG燃料推進機関採用の船舶としては21隻目、LPG運搬船全体としては84隻目になる。

今回引き渡したLPG/アンモニア運搬船は、低炭素エネルギーとして既に活用されているLPGと、脱炭素社会の新たな燃料として将来の活用拡大が期待されるアンモニアを運搬できる上で、混載して同時に運ぶことも可能にしている。

世界の主要LPGターミナルに入港できるよう全長や幅などの船体主要目を従来船型から大きく変えることなく、カーゴタンクの容積を拡大している。

さらに、本船には主機からプロペラにつながる軸に軸発電機を搭載し、主機出力から船内電力を賄うことができるようにしている。軸発電機の稼働により通常航海中はディーゼル発電機を停止させ、少量のパイロット燃料を除き、完全LPG燃料航行が可能となり、環境負荷をより低減できると見込む。

全世界的に強化されつつある環境規制や、SDGsに代表される具体的な行動計画を踏まえ、川崎重工は今後もLPG燃料推進LPG運搬船、LPG/アンモニア運搬船をはじめとする環境規制に対応した各種商船や、次世代エネルギーとして注目されている液化水素運搬船などの開発・提供に注力する構え。

<主要目>

全長×幅×深さ 229.90m × 37.20m × 21.90m
満載喫水 11.65m
航海速力 約17.0 ノット
定員 29 名
総トン数 49,561 トン
載貨重量 56,375 トン
貨物倉容積 87,058 ㎥
主機関 川崎– MAN B&W 6G60ME-C10.5-LGIP  1基
船級・船籍 日本海事協会(NK)・シンガポール
引渡日 2026年10月29日

(藤原秀行)※プレスリリースより引用

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