物流施設の開発事業基盤強化へ、第1弾は埼玉・久喜の新規物件
物流施設の開発・運用を手掛ける新興デベロッパーのロジランド(東京)はこのほど、大和証券グループ本社傘下でアセットマネジメント(AM)業務を手掛ける大和リアル・エステート・アセット・マネジメント(東京)と業務提携するとともに、アドバイザリー契約を締結した。
物流施設開発の経験を蓄積しているロジランドと、資産運用や金融商品組成などを強みとする大和リアル・エステートAMがタッグを組むことで、市場のニーズをより的確にとらえた高機能な物流施設を供給していきたい考えだ。
連携の第1弾として、ロジランドが今年9月に完成した埼玉県久喜市の物流施設「LF久喜」(延べ床面積5936坪)の売却に関するアレンジメント業務を受託し、大和リアル・エステートAMが組成するSPC(特定目的会社)が購入した。
ロジランドは日本通運やオリックスに在籍し、数々の物流施設開発を手掛けてきた小山幸男代表取締役らが2019年に設立した。既に埼玉県の加須市と春日部市で計3棟の物流施設開発を進めている。今後も全国の適地で年間200億~300億円の投資を計画しており、大和リアル・エステートAMと連携して事業基盤をより強固なものにしていく。
大和リアル・エステートAMはJリートの大和証券オフィス投資法人などの資産運用を手掛けている。ロジランドが手掛ける物流施設も扱うことで事業規模拡大につなげていくことを目指す。
「LF久喜」の外観(ロジランド提供)
(藤原秀行)