市場開拓に注力、海外売上高拡大図る
日本通運は12月11日、インドの大手小売業フューチャー・グループ子会社で3PLサービス大手の物流会社フューチャー・サプライチェーン・ソリューションズ(FSC)と業務提携契約を締結したと発表した。戦略的パートナーシップを構築し、2020年1月に提携をスタートする。
日通は9月、FSCに22%出資する方針を発表していた。両社がタッグを組み、インド国内の多様な産業に効率的で高品質な物流サービスを提供、新たな成長機会の獲得を図る。FSCは3PLや時間指定配送業務で培ったノウハウを生かし、日通の助けを借りて日本や他の国際企業から物流需要を獲得したい考えだ。
日通は28年までに海外売上高を現在の約4300億円から3倍程度の1兆2000億円まで伸ばす目標を設定しており、FSCの協力を得てインド市場の開拓に注力する。
FSCは今年9月末時点でインド全土に90の物流センターを展開し、約77万平方メートルの倉庫面積をカバー。併せて、13の物流ハブと132の支店を構えている。日通と連携して自社の物流サービス水準を高めることも目指している。
ムンバイで行った調印セレモニーに参加した日本通運の渡邉健二会長とフューチャー・グループのキショル・ビヤニCEO(最高経営責任者)(日本通運プレスリリースより引用)
(藤原秀行)