自動化支援事業の成長促進や海外展開を後押しへ
独立系投資ファンドのインテグラルは1月22日、ベルトコンベア部品の大手メーカーJRC(大阪市)に出資したと発表した。JRCの一部株主から株式を取得した。出資の比率や金額は開示していないが、関係筋によれば数十億円のもよう。
JRCは1961年創業。主に屋外向けの重量物搬送用ベルトコンベヤに用いられる部品のローラスタンドやプーリの国内最大手。業績は堅調だが、国内市場の持続した成長は見込みづらい。
インテグラルはJRCが持つ技術力の高さや東西の物流センターを活用した効率の良い配送に加え、産業用ロボット導入などを通じた生産現場の自動化支援事業も手掛けている点を評価。同事業の成長促進や海外展開を後押ししていく構えだ。
JRCの浜口稔社長は続投し、インテグラルから社外取締役を派遣して経営改革に取り組む予定。
インテグラルは2007年9月、M&A助言を手掛けるGCA創業者の佐山展生氏が設立。スカイマークなどに投資してきた。
インテグラルとJRCの関係者(JRCウェブサイトより引用)
(藤原秀行)