東京・丸の内、過去の発生量や気象予報などビッグデータ活用し最適経路算出
AI(人工知能)開発を手掛けるグルーヴノーツと三菱地所は3月30日、東京・丸の内エリアでごみ収集車の収集ルート最適化に関する検証を2019年9~12月にかけて行ったと発表した。
エリア内で三菱地所が所有・運営管理するオフィスビル26棟を対象に、AIが過去3年間の14種類の廃棄物発生量などのビッグデータと気象予報や地域のイベントなどの情報を組み合わせ、各ビルのごみ発生量を予測し、量子コンピューターで最適な収集経路を算出できるか検証。その結果、期間中の総走行距離は現状より約57%短縮できるほか、収集車も現状の75台から31台まで減らせる見通しとなったことが分かったという。総作業時間も約38%減らせるとみている。
両社は今後、AIと量子コンピューターを使った廃棄物収集ルート最適化を実際に運用していきたい考え。
(藤原秀行)※写真はイメージ