国際線激減で輸送スペース減少に対応、手荷物収納場所や座席対象
ANACargoは4月16日、新型コロナウイルスの感染拡大で国際線の航空旅客便の運航が激減し、貨物輸送用スペースの確保が困難になっているため、一部の中国路線で旅客便の客室に貨物を積み込んで運送する取り組みを始めたと発表した。
通常の貨物室と合わせて活用することで、ニーズが多い支援物資やマスクなどの医療関連物品の輸送力を高めるのが狙い。
4月10日の上海発羽田行きのNH968便で、座席上部の手荷物を収納する「オーバーヘッドストウェッジ」に貨物を搭載、安全性などを検証した。今後は座席の上に貨物を載せることも検討している。国土交通省の承認を得られれば、上海~羽田路線から順次取り組みをスタートする予定。
客室内に搭載した貨物
積み込み作業(いずれもANACargoウェブサイトより引用)
(藤原秀行)