【新型ウイルス】ANA、国内航空会社で初めて旅客機の客席に貨物搭載し輸送

【新型ウイルス】ANA、国内航空会社で初めて旅客機の客席に貨物搭載し輸送

中国・上海~羽田で医療関連物資、対象路線拡大を計画

全日本空輸(ANA)は4月22日、日本の航空会社としては初めて、旅客機の客席に貨物を搭載して輸送を開始したと発表した。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で旅客便が大幅に運休・減便し、国際航空貨物の輸送スペースが不足している一方、マスクや防護服、検査キットといった医療関連物資の輸送需要が膨らんでいるのに対応する。

同日の中国・上海発羽田行きANA968便の客室に医療関連物資を積み込んだ。客室を貨物スペースとして利用することで、床下の貨物室のみ使っていた従来に比べ、最大で約1・4倍の重量の貨物を運べるという。

ANAは4月10日から同路線で、客席上部の手荷物収納スペースにマスクなどを積んで輸送する試みを行っている。今後も同路線で客室を貨物輸送スペースとして活用するとともに、需要状況に応じて対象路線を拡大する計画。

併せて、グループで保有している貨物専用機による臨時便やチャーター便の設定も拡大しており、3月に86便、4月は297便を運航した。


客室の座席に積み込んだ医療関連物資(ANAプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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