共同実証実験を展開、21年3月までに既存施設で本格稼働目指す
GROUNDは4月30日、開発を進めているAI(人工知能)を活用した先進的な物流ソフトウエア「DyAS(ディアス)」に関し、三菱倉庫の既存施設への導入を目指すと発表した。
DyASは物流施設内に収められている大量の商品を効率的に入出庫・荷合わせ、輸配送していくことをサポートするとともに、施設内での商品の最適な配置を計算する機能を持たせる計画。両社共同で実証実験を続けた上で、2021年3月までに本格稼働開始を実現させたい考え。
既に19年11月から今年2月にかけて、三菱倉庫の物流センターで実証実験を行い、出荷実績をAI分析し、最適な在庫配置をシミュレーションするとともに、効率的なピッキングオーダーの組み合わせと作業動線削減による倉庫内作業の生産性向上を図った。
今後は今年5月をめどに、作業効率の高い在庫配置と生産性の高い作業指示などについてさらなる実証実験を行う。GROUNDは「将来的には、三菱倉庫が重点分野とする医療・ヘルスケア、食品・飲料、機械・電機などを取り扱う複数物流拠点へDyASを順次展開する予定」と説明している。
(藤原秀行)