北海道内最大級の冷凍冷蔵庫活用しシンガポール向け小口混載輸送を継続へ

北海道内最大級の冷凍冷蔵庫活用しシンガポール向け小口混載輸送を継続へ

苫小牧埠頭、水産品など積極的に売り込み

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苫小牧埠頭は5月11日、シンガポール向けの冷凍小口混載輸送事業を2020年度も継続して実施すると発表した。

同社が持つ3500トンの冷凍倉庫に加え、4月28日に完成したばかりの北海道内最大級の冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」(収容能力2万200トン)も積極的に活用。航空便より割安な運賃で混載を実現し、北海道の特産品の輸出促進を図るのが狙いだ。

事業は苫小牧港利用促進協議会の支援を得て19年度にスタートした。シンガポールへの輸出に際しては、水産物のアジア輸出などを手掛けるプライム・ストリーム北海道やニチレイ・ロジスティクス北海道、日本通運と連携。安定した高品質の混載を実現する。

混載輸送は毎月1回、リーファーコンテナを使い苫小牧港~シンガポール港の間で実施。リードタイムは約18日で、輸送中はマイナス25度を保ちながら海産品や畜産品などをシンガポールに送り届ける考えだ。

北海道クールロジスティクスプレイスは苫小牧埠頭や日本政策投資銀行、日本通運、北海道空港、ホクレン農業協同組合連合会が共同で出資したSPC(特定目的会社)の北海道クールロジスティクスプレイスが建設・所有し、苫小牧埠頭が運営を担う。総事業費は70億円。苫小牧こくさいコンテナターミナルに隣接しており、5月下旬から順次稼働をスタートする計画だ。


新倉庫の外観(苫小牧埠頭ウェブサイトより引用)

(藤原秀行)

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