ニチレイ、低温物流の業務革新モデル・名古屋みなとDCで作業効率20%アップへ

ニチレイ、低温物流の業務革新モデル・名古屋みなとDCで作業効率20%アップへ

省人化技術の効果を他拠点に展開、冷食メーカー向け3PLにも注力

ニチレイは5月12日、2020年3月期の決算説明会資料を開示した。

ニチレイロジグループ本社が展開している低温物流事業の20年度(21年3月期)の施策として、積極的な機械化・省人化で業務効率を大幅に改善させる「業務革新」を継続する方針を明示。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による事務作業時間の短縮や現場へのタブレット端末配備などを引き続き進める方針を打ち出した。

また、4 月に名古屋市で稼働を開始した新拠点「名古屋みなと物流センター(DC)」を業務革新のモデルセンターと位置付け、低温度帯に耐えられる仕様のタブレット端末やパレット・ケース自動庫、電動移動式ラック、バース予約(トラック予約)システム、高速ソーターといった先進技術を導入。既存のDCに比べて作業効率を20%アップできると見込んでいる。

名古屋みなとDCで実証した省人化技術の効果は、全国の他拠点へ横展開していきたい考えだ。


「名古屋みなと物流センター」の外観(ニチレイロジグループ本社提供)

このほか、冷凍食品メーカー向けの3PL事業拡大に注力する方針も説明。保管拠点や庫内業務の共同化、アセットや付帯サービスの提供などにも踏み込む「冷食物流プラットフォーム」を強化していく方針を表明した。

(藤原秀行)

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