市やトルビズオン、セイノーなど連携し実証実験へ
神戸市やドローン(無人航空機)の安全飛行支援を手掛けるスタートアップ企業のトルビズオン(福岡市)などは、神戸市内の六甲山でドローン物流の実証実験を6月中にも実施する方向で準備している。
関係者によると、山上と市街地をドローンで結び、勾配がきつい山上まで食品や医薬品、同市の広報用ちらしなどを混載して運ぶことを想定している。同市や参加企業は実験を重ね、2022年にサービスを本格開始させたい考えだ。
神戸市は六甲山上でオフィスとして使える遊休保養所を割安で紹介したり、高速通信網を整備したりして、スタートアップ企業やクリエイターなどを誘致する「六甲山上スマートシティ構想」を打ち出している。ドローン物流を確立し、構想拡大につなげていきたいとの思惑がある。
実験には同市やトルビズオンのほか、セイノーホールディングス、垂直離発着が可能な「空飛ぶクルマ」の開発を担うSkyDrive(スカイドライブ、東京)などが参加する見通し。
(藤原秀行)