21年まで実証実験、無人搬送や消毒への活用想定
AI(人工知能)開発を手掛けるスタートアップ企業のPreferred Networks(プリファードネットワークス、東京・大手町)は6月22日、開発中の移動型マニピュレーターロボットを無人搬送や消毒に使う実証実験を始めると発表した。
2021年2月までの間、ロボットのハードウエアの量産設計を進め、工場や病院、オフィスなどさまざまな施設で実験を重ねて実用化を加速させる。ロボット開発のプロジェクトは経済産業省の補助事業の対象に採択されている。
ロボットはアームと作業用ハンドを備え、自律移動が可能。制御用ソフトウエアからハードウエアまで設計・開発を同社が一元的に進めている。専門知識がなくても一般の家電のように自由にロボットを使えるようにするのが目標だ。
同社はトヨタ自動車と日常生活支援のためのロボット開発に共同で取り組むなど、ソフトウエアの研究開発に注力しており、ハードウエアの分野でも取り組みを拡充して産業現場の人手不足解消などへの貢献を図る。
移動型マニピュレーターロボットのイメージ(実際に開発中のものとは異なる、プリファードネットワークス ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)