9時間維持、ドライアイス不要
物流機器メーカーのワコン(和歌山県紀の川市)はこのほど、温度帯が異なる3種類の商品を一度に収納できる保冷ボックス「クールワン・マルチパック」を発売した。
重さ約6・5キログラム、幅46センチメートル、奥行き29・6センチメートル、高さ27・5センチメートル(内寸)。約35リットル分の商品を積み込める。冷凍(マイナス15度以下)、チルド(マイナス1度以上、5度以下)、ドライ(5度以上、15度以下)の3空間に分割可能で、それぞれ温度を9時間キープできる。冷凍はマイナス18度以下の場合、7・5時間維持するという。
要冷凍の商品は幅を調整できる「可変シッパー」に包み、チルドとドライは間仕切りで分ける。保冷ボックスはポリエチレン製で中に断熱材のウレタンを注入。ドライアイスを使わないため環境負荷も低いと説明している。
1セットで税別1万7000円。初年度に1万セットの販売を目指す。
「クールワン・マルチパック」
(藤原秀行)