千葉・市川の拠点で生産性改善プロジェクト、出荷効率1・8倍に
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中国の大手ロボットメーカーGeek+(ギークプラス)の日本法人は7月1日、米スポーツ用品大手ナイキ向けに、現場とロボットの最適な協働を可能にする物流コンサルティングサービスを始めたと発表した。
ギークプラスは自社でコンサルティング事業部を立ち上げ、ロボットの導入効果を高めるためのサポートを積極的に手掛けている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛でECの利用が急増しているため、ロボットを活用した出荷作業の生産性をさらに向上させたいとのナイキの要望をサポートし、ロボット導入効果を最大限高めるオペレーションを提案した。
ナイキは千葉県市川市でESRが開発した大型物流施設「ESR市川ディストリビューションセンター(DC)」内で、国内基幹物流センター「The DUNK(ザ・ダンク)」を運営。大和ハウス工業傘下でEC事業者向けフルフィルメント・サービスなどを手掛けるアッカ・インターナショナルと組み、ギークプラスの物流ロボット「EVE」を200台以上、入出荷業務に活用している。ギークプラスと共同チームを設立し、3月から10週間にわたる生産性改善プロジェクトを展開した結果、出荷効率が約1・8倍に達したという。
ギークプラスは今後、ロボットの生産性の度合いを可視化できるアプリケーションソフトを開発、ユーザーが継続的にロボット利用の改善を図っていけるよう支援できる体制を整えたい考え。
千葉・市川の「The DUNK」で稼働するEVE※クリックで拡大
アプリケーションソフトのイメージ(ギークプラス提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)