商船三井と三菱商事、千代田化工がタイでクリーン水素・アンモニアのバリューチェーン構築へ

商船三井と三菱商事、千代田化工がタイでクリーン水素・アンモニアのバリューチェーン構築へ

現地の国営発電公社と連携、輸送網など構築図る

商船三井と三菱商事、千代田化工建設は3月6日、タイ発電公社(EGAT)とタイ南部での再生可能エネルギー由来のクリーン水素・アンモニアに関するバリューチェーン構築の覚書を締結したと発表した。

3月4日に経済産業省が東京で開催した「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」 閣僚会合で署名式を行った。


署名式の様子(商船三井提供)

覚書は、タイの脱炭素目標達成を後押しするため、EGATに対して商船三井と三菱商事のタイ現地法人の泰国三菱商事、千代田化工建設の3社が協力して脱炭素事業に取り組むことが柱。共同検討を通して、タイ南部で再生可能エネルギー由来のクリーンな水素・アンモニアの製造、貯蔵、輸送と利用、タイ国内外へ供給するための一連のサプライチェーンを構築することを目指す。

日本政府の掲げるAZEC構想の中では、タイは重要国と位置付けられており、今後さらにカーボンニュートラルに向けた動きが加速していくことが見込まれる。

商船三井は覚書を通じ、主に資源・エネルギー運搬に関する豊富な経験と知識から水素・アンモニアの安全かつ効率的な輸送手段・方法について検討する。

また、タイのエネルギー・電力業界のトッププレイヤーのEGAT、タイにおける知見と豊富なネットワークを有する泰国三菱商事、世界各地でプロジェクトを手掛ける総合エンジニアリング企業の千代田化工建設とともに検討業務を進めることで、タイにおけるクリーンエネルギー分野の発展、世界各国のカーボンニュートラルに向けた取り組みに寄与していきたい考え。

(藤原秀行)

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