7月7日に運用スタート、半加工品など多様なニーズに対応し食品ロス削減も
鴻池運輸は7月6日、飲食業界向けに和風・洋風の冷凍魚介商品を販売するECサイト「魚匠えびす」を7月7日に開設すると発表した。物流企業では初とみられる。当初は30アイテムを取り扱い、一般消費者向け食材も販売する。
同サイトは同社が2019年4月に大阪木津卸売市場(大阪市浪速区)内で開設した高級和食材の加工・輸出拠点「食品加工場 KIZU process center」が運営。同センターで独自開発した製品の販路拡大を目指し、主に飲食業界向けを対象に設定。魚の取引に長年従事したプロの目利きによる「本当においしい新鮮な魚」の半加工品を中心に提供する。
OEM(受託製造)や留め型商品の依頼にオーダーメードで対応し、小ロット・多品種の注文や、細かな味・サイズの要望も受け付ける。特に、業務用商品では珍しく加工した商品の個包装にも対応するため、必要な時に一品ずつ使えるようになり、食品ロス削減の効果が期待できると見込む。
併せて、手軽に解凍して温めるだけでプロの味が手軽に楽しめる完成品の和風シリーズ「魚ゑびす」や洋風シリーズ「Osakana Cucina(おさかな くっちーな)」のオリジナルブランド商品も取り扱う。
いずれも国内外の有名ホテルでシェフとして、また在外日本大使館の元公邸料理人として活躍した一流料理人が完全プロデュースする煮物や焼き物、魚介のマリネやカルパッチョなど、手間暇を掛けたこだわりの料理に、鮮度とうま味を瞬時に閉じ込める独自の急速冷凍加工を施した、付加価値の高い商品として販売。食品を含む幅広い商品の技術的水準を審査する「モンドセレクション」で今年度の「銀賞」を受賞した「とろ鯖煮付」も売り出す。
(藤原秀行)