3PL事業の充実と領域拡大を推進
日立物流は10月22日、IoT(モノのインターネット)ソリューションサービスを手掛けるウフル(東京・港区)と業務提携契約を締結したと発表した。AI(人工知能)やIoTといった先端情報技術を活用してコアビジネスである3PL分野のサービス充実と領域拡大を図るのが狙い。
人手不足やビジネスのグローバル化など物流企業を取り巻くマーケット環境が大きく変容しつつある中、日立物流ではロジスティクスを超えてビジネスを新しいフィールドに拡大するビジネスコンセプト「LOGISTEED」を掲げる。一方、ウフルはIoTソリューション「enebular(エネブラー)」の提供を通じて社会や企業のデジタルトランスフォーメーションに貢献すべく事業を展開している。
両社が提携することで既存の物流領域から新しい市場を形成するプラットフォーマーとしてイノベーションの創出に挑む。主な業務提携の内容は①特許実務に関する知見・ノウハウの相互提供および共同での特許策定・出願など②協業領域およびその周辺での協創パートナーのモデル策定とエコシステムの形成など③PR、パートナー向けイベントおよび市場向けセミナーの共同企画・実施など――。
今回の提携を通じてサプライチェーンマネジメント全域の最適化・自動化を推進し、作業の効率化やさまざまなデータを活用することで新たな価値とサービスを形成するオープンプラットフォームの創出を目指していく。
(鳥羽俊一)