9月1日付、事業効率化目指す
日本通運は7月17日、子会社でフェリー運航を手掛ける北日本海運(北海道函館市)を栗林商船に譲渡すると発表した。
栗林商船が9月1日付で北日本海運株式の99・5%を20億円(アドバイザリー費用など除く)で取得。他の少数株主からも譲渡を受け、100%子会社化する計画だ。
北日本海運は、栗林商船グループの共栄運輸(千葉県木更津市)と函館~青森間のフェリーを共同運航している。日通は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済情勢悪化などを考慮し、事業の選択と集中の観点から栗林商船に売却する。栗林商船は北日本海運を買収することで、フェリー運航への関与をさらに深め、より効率的な事業展開を目指す。
北日本海運の2020年3月期の業績は売上高が23億円、営業利益が1646万円だった。
(藤原秀行)