複数のロボット制御可能な独自のAIやソフトウエア開発に充当
物流業界向けロボット開発などを手掛けるスタートアップ企業のRapyuta Robotics(ラピュタロボティクス)は7月20日、ベンチャーキャピタルのマーキュリアインベストメントと伊藤忠商事が共同で2019年に組成した投資ファンド「マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合(BizTechファンド)」から資金調達を完了したと発表した。具体的な調達額は開示していないが、数億円規模とみられる。
ラピュタは今年5月、多様な物流現場でピッキング効率化を支援できる新たな自律走行型ロボット(AMR)の提供を開始したと発表するなど、自動化・省人化への貢献を目指している。
調達した資金は複数の異なる種類のロボットを連携して制御できる独自のAI(人工知能)やソフトウエアの開発に充てる。
同ファンドはデジタル化の遅れが課題となっている不動産、物流の両業界を変革するため先進技術活用に取り組んでいるスタートアップ企業などを支援するのが狙い。投資総額は30億~50億円を目指している。
(藤原秀行)