【新型ウイルス】『荷動き指数』、4~6月はリーマン後並みの11年3カ月ぶり低水準を記録

【新型ウイルス】『荷動き指数』、4~6月はリーマン後並みの11年3カ月ぶり低水準を記録

日通総研調査、コロナ禍で7~9月見通しも厳しく

日通総合研究所は8月4日、「企業物流短期動向調査」の6月調査結果をまとめた。

国内向け出荷量の『荷動き指数』は4~6月実績(見込み)でマイナス65となり、前期(1~3月)から27ポイント下がった。3四半期連続で前期を下回り、リーマンショック後の2009年1~3月(マイナス75)に次ぐ11年3カ月ぶりの低水準まで落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化が打撃を与えている。

7~9月の見通しはマイナス62で、4~6月から3ポイントとわずかに上昇するものの、厳しい状況が続く見通しとなっている。

指数は「増加」の割合から「減少」の割合を引いて算出。調査対象は製造業・卸売業の主要2500事業所で、今回は35・0%の874事業所が回答した。

4~6月実績(見込み)は、15業種の全てで1~3月から低下。一方、7~9月見通しについては、その他製造業、木材・家具、化学・プラスチック、精密機器、電気機械、金属製品、輸送用機械など10業種で上昇している。

地域別に見ても、4~6月実績(見込み)は全9地域で1~3月から低下。7~9月見通しは北陸・信越を除く8地域で上昇している。

(藤原秀行)

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