最大可搬重量45キログラム、1回充電で8時間利用可能
日本通運は8月26日、物流業界向けロボット開発などを手掛けるスタートアップ企業のRapyuta Robotics(ラピュタロボティクス)の自律協働型ピッキングロボット(AMR)を、東京都内の品川支店物流センターに導入、本格的に稼働を開始したと発表した。
両社は2018年10月に共同でAMRの開発を開始。19年6月からダイキン工業の協力を得て、同社の製品保守サービスのパーツセンター業務を担っている物流センターで実証実験を行っていた。
今年6月に10台のAMRを配置、プラスオートメーションとも連携して実験や機能開発を進めてきた結果、ピッキング作業の効率化や生産性向上、作業スタッフの負荷軽減などの効果を確認できたため、8月からの本格稼働にこぎ着けた。
本格導入したAMRは最大可搬重量が45キログラム、1回の充電で稼働可能な時間が8時間となっており、WMS(倉庫管理システム)との連動、ピッキング時の指示表示画面の見やすさ改良など機能を高めた。AMRの稼働状況がひと目で変わるマップなどもPC上で確認できるようにしている。日本通運は2020年度中には他の拠点にも順次導入していきたい考え。
AMR稼働状況マップ(左)と作業進捗状況の表示画面(いずれも日本通運プレスリリースより引用・クリックで拡大)
(藤原秀行)