カーナビゲーションシステム大手と連携、宅配事業者の導入促進
パナソニックは9月7日、中国でカーナビゲーションシステムを手掛ける北京四維図新科技股份有限公司と同国で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)など新エネルギーを活用した商用車向けのソリューション事業を手掛ける新会社「パナソニック四維モビリティサービス北京有限会社」を合弁で設立すると発表した。
現地の宅配事業者がEVなどを運用する際、効率的かつ安全に使えるようサポートし、利用を促進。都市部での環境対策を後押しする。新会社の資本金などは3000万元(約4・8億円)で、パナソニックが51%、四維図新が49%を負担して今年10月に設立する予定。
中国の都市内物流は1・6兆元(約26兆円)の市場規模がある一方、使われる車両の中で新エネルギー車が占める割合は5%程度にとどまっており、パナソニックは伸びしろが大きいとみている。自社の電池状態推定技術などと四維図新の地図情報サービスを組み合わせ、新たなサービス開発を目指す。
(藤原秀行)