サービス提供エリア拡大図る、内容も刷新
運送業界向けのオンライン車両売買仲介サービス「トラッカーズ」を手掛けるAzoop(アズープ、東京都世田谷区上馬)は、トランコムと代理店契約を締結した。
同サービスは取引会社数が800を超えるなど運送事業者や中古車販売事業者らの間で支持が広がっている。全国を対象に求貨求車事業を幅広く展開し、運送業界に深く浸透しているトランコムと連携することで、同サービスの利用可能エリアを従来の1都3県から拡大。首都圏に加えて中部圏や関西圏でも同サービスを手掛け、ユーザーを引き続き着実に増やしたい考えだ。
Azoopとトランコムが9月10日、正式に発表した。
Azoopは併せて、トラッカーズのサービス内容を刷新。これまでは売買に関して「オークション形式」と「フリーマーケット形式」の2つの機能を提供していたが、売買をより迅速に行えるようにするため、購入価格が一律の「フリーマーケット形式」に一本化し、名称も「トラッカーズマーケット」に変更する。
同社は新型コロナウイルスの感染拡大で経済情勢が悪化、運送業界の経営環境も厳しくなっているのを踏まえ、「トラックを今まで以上に早いスピードで『より安く買え』、『より高く売れる』環境をご提供することで、運送事業者のさらなる経営支援ができると考えている」と説明している。
同社は多様な側面から運送業界をサポートするため、オンライン車両売買仲介と複数のサービスメニューを相互に連携しながら提供する「総合プラットフォーム」の構築を視野に入れており、「トラッカーズ」に加えて今年3月にはクラウド型の車両管理システム「トラッカーズマネージャー」の正式版をリリースした。今後、新たなサービス開始を予定しているという。
(藤原秀行)