【新型ウイルス】12月の中国発米国向けコンテナ輸送は7カ月連続プラス

【新型ウイルス】12月の中国発米国向けコンテナ輸送は7カ月連続プラス

デカルト・データマイン調査、20年通年も6・3%増、回復基調持続

米調査機関デカルト・データマインが1月12日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、2020年12月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比27・9%増の166万9635TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

6カ月連続で前年実績を上回り、単月の実績としては過去最多を更新。日本以外の9カ国・地域がプラスとなった。20年年間の累計でも4・5%増の1714万7889TEUに達した。

新型コロナウイルスの感染拡大による経済情勢悪化や米中貿易摩擦の影響で低迷した貿易量は持ち直しの動きが続いている。

12月実績の国・地域別集計では、最多の中国発が34・1%増の102万1832TEUで、3カ月続けて3割の大幅な伸びを示し、7カ月連続のプラスを記録。回復基調が持続している。2位の韓国は37・8%増の18万5075TEU、3位のベトナムは16・2%増の12万1126TEUだった。日本は3・3%減の3万6756TEUで再びマイナス基調へ転じた。

20年通年の実績でも中国は前年比6・3%増の1021万8690TEU、2位の韓国も2・5%増の182万4589TEUと前年実績を上回った。日本は14・3%減の41万9093TEUにとどまった。

一方、米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の20年11月分は12・9%増の52万6001TEUで、4カ月ぶりに前年実績を上回った。中国向けは26・9%増の15万5994TEUとなるなど、8カ国・地域がプラス。


アジア発米国向けの実績一覧(デカルト・データマイン資料より引用・クリックで拡大)

(藤原秀行)

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