最短納期で全国に供給可能、災害ニーズへの対応強化
業務用ポンプや発電機などを手掛ける工進(京都府長岡京市)は1月13日、仙台市に自社2拠点目となる配送センターを開設したと発表した。
新拠点は地上4階建て、延べ床面積3万6854平方メートル。同社の全機種を保管している。仙台塩釜港に至近で仙台中心部からは12キロメートル、仙台東部道路・三陸自動車道の仙台港北ICから3キロメートルとアクセスに強みを持つ立地。工場・物流施設の集積地に位置しており、24時間365日稼働が可能。
従来は京都から全国に製品を発送していたが、東日本は西日本に比べてリードタイムを1日程度長く要していた。東日本に拠点を稼働させることで、全国に最短納期で製品を供給できる体制を構築。災害時にニーズが高まる発電機などを迅速に届けられるようにした。
台風や大雨などで特定のエリアで需要が伸び、在庫切れになっても別の拠点から在庫を補充できる体制を整え、欠品リスクの解消に努める。
工進は1948年創業。ポンプや発電機のほか、園芸機器などの製造・販売も担い、世界160カ国以上に製品を出荷している。19年度の売上高は144億円、経常利益は12億8300万円。
(藤原秀行)