シャトレーゼ、「ナボナ」の亀屋万年堂を買収

シャトレーゼ、「ナボナ」の亀屋万年堂を買収

菓子の販路拡大、製造・物流網も相互活用へ

菓子メーカーのシャトレーゼホールディングス(HD、山梨県甲府市)は1月25日、焼き菓子「ナボナ」で有名な老舗和菓子店の亀屋万年堂(東京都目黒区自由が丘)と生産を手掛ける子会社の亀屋万年堂製菓(同)の2社を買収したと発表した。

1月15日付で両社の全株式を取得した。買収額は開示していない。シャトレーゼは創業から70年以上の亀屋が持つ商品開発などのノウハウを取り込み、知名度向上で主力としている洋菓子に加えて和菓子の販売拡大につなげたい考え。商社の製造・物流ネットワークを相互活用し、商品提供の迅速化やコスト削減も図る見込み。

 
 

シャトレーゼHDは1954年創業で、傘下に菓子やアイスクリーム、パンなどの製造・販売とフランチャイズ展開を担うシャトレーゼを抱えるほか、グループでワイナリーやホテル、ゴルフ場なども運営。2020年3月期の連結売上高は732億円。

亀屋万年堂は1938年創業。63年に発売したナボナは当時巨人軍の王貞治選手をCMに採用したことなどもあって知名度が向上、ロングセラーとなっている。

(藤原秀行)※ロゴマークはシャトレーゼ提供

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