アイキュージャパンと共同開発、電気使用量53%削減
プロロジスは1月28日、赤外線メーカーのアイキュージャパン(滋賀県栗東市)と共同開発した物流施設向けのLED照明制御システム「Lumiqs(ルミックス) メッシュネットワークシステム」が、2020年度省エネ大賞の「省エネルギーセンター会長賞」を獲得したと発表した。
省エネ大賞は経済産業省が管轄する一般社団法人の省エネルギーセンターが主催、省エネルギーに優れた製品やビジネスモデルを表彰している。
同システムは、18年に両社がやはり共同開発した高天井用の人感センサー付きLEDライト「Lumiqs BL-640」をタブレット端末から制御、使用状況を可視化できるのが特徴。天井のLED照明を場所ごとにグループ化し、グループごとに調光設定や点灯・消灯が可能なため、より細やかな省エネにつなげられる。タブレット端末1台で照明1300台まで制御可能。
同システムを実際に導入したプロロジスの物流施設で一般的な高天井用LEDベースライトより電気使用量を53%削減。「Lumiqs BL-640」をそのまま使った場合と比較しても28%カットできたという。
同システムは照明の使用状況や電力削減率を、時間・日・月の単位ごとに集計し、タブレット端末上で分かりやすく表示。設定は随時変えられることから、電気使用量の削減を効果的に進めることにつながる。物流施設内の人の動線のヒートマップを表示する機能も有しており、省エネや庫内オペレーションの効率化への活用を見込んでいる。
タブレット端末から制御可能(以下、プロロジス提供・クリックで拡大)
照明マップに検知データを重ねた動線管理機能。通行量の多い場所とそうでない場所が分かる
(藤原秀行)