東南アジア諸国間との物流サービス強化図る
日本通運は2月12日、中国の現地法人、日通国際物流(中国)有限公司が同国南部の広西チワン族自治区の省都・南寧市に事務所を新設、同1日に営業を始めたと発表した。同市に日系物流企業が事務所を構えるのは初めてという。
同自治区はベトナムとの国境沿いに位置し、東南アジア諸国にも近いため、中国と東南アジア諸国の活発な貿易関係を背景に港湾や高速道路の要所と位置付けられている。
南寧の近郊には陸上輸送で重要拠点の凭祥(ピンシャン)、海上輸送の重要拠点として発展している欽州港が位置している。凭祥はベトナムとの越境トラックが往来する最大の国境に存在しているほか、欽州港は東南アジア諸国との玄関口として、東京港と同規模の年間 500万TEU(20フィートコンテナ換算)の取り扱い規模を誇る。南寧市にASEAN(東南アジア諸国連合)加盟6カ国の領事館が設置され、ベトナムへの国際鉄道輸送の拠点としても機能している。
南寧に事務所を置くことで同自治区内に加えて中国内陸部の顧客に対し、東南アジア諸国との物流サービスの強化を通じて利便性の高いサービスを拡充していく構え。
南寧の位置(以下、いずれも日通プレスリリースより引用)
事務所開所式の様子
(藤原秀行)