3年越しで実現、センター勤務従業員の年間総労働の6%に相当
ニチレイロジグループ本社は3月12日、年間18万時間の業務をRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)で自動化したと発表した。
同社は昨今の人手不足に対応し、持続可能な定温物流を構築するため、グループを挙げて抜本的な業務革新運動を進めており、年間18万時間の業務RPA化はかねて目標の1つに掲げていた。
2018年の取り組み開始から3年越しでの目標達成となった。18万時間は物流センターに勤める従業員の年間総労働時間の約6%に相当する。
同社はRPA化推進に際し、IT部門の代わりに全国の物流センターをはじめとした事務所の従業員がシナリオを作成、率先して変換に携わっていくのが特徴という。RPA化の取り組みを後押しするための研修やイベントなども独自に設定、各事業所一体での活動を促進している。例えば、事務作業の中心を担っている女性社員限定のRPA合宿を開き、業務を自ら変えていけるとの意識を浸透させている。
時間外労働削減に加え、顧客の協力も得ながら業務フローの再構築に成功したケースや、従業員がRPAの知見を生かした業務効率化のプロフェッショナルとして活躍の場を広げることができた事例も生まれているという。
(藤原秀行)※「レイちゃんとロジロジくん」はニチレイロジ提供