5月1日開始、トラックドライバーの確実な休憩機会確保狙い
中日本高速道路(NEXCO中日本)は4月6日、東名高速道路の豊橋PA(下り線、愛知県豊橋市)に設置しているETC2・0の搭載車両を対象とした物流時郷社向けの駐車場予約システムで、深夜の混雑する時間帯を対象に利用を一部有料化する社会実験を5月1日の午前零時に始めると発表した。
予約システムは特に深夜時間帯に予約の上限に達する半面、その前後の時間帯は比較的空いている傾向が見られるため、利用の分散を促し、長距離を走行する大型トラックやダブル連結トラックのドライバーが確実に休息できるようにするのが狙い。予約システムは時間貸し駐車場大手のタイムズ24が提供している。
期間は今年11月ごろまでの予定だが、NEXCO中日本は「社会実験の状況により実施期間を延期する場合がある」と説明している。
有料に設定するのは中型車と大型車が午前零時~3時、特大車とダブル連結トラックは午後8時から翌日午前5時の間。予約開始時刻から60分は無料と設定し、それ以降は中型車と大型車が30分当たり120円、特大車とダブル連結トラックは250円をそれぞれ徴収する。特大車とダブル連結トラックは最大料金を1000円とする。
定期利用は中型車と大型車が1カ月当たり1万円、特大車とダブル連結トラックは2万円。
利用に際しては事前のモニター会員登録に加え、決済用のクレジットカードの登録が必要になる。対象のます数は中型車と大型車で10台(うち定期利用1台)、特大車とダブル連結トラックが9台(うち定期利用が3台)を確保する。
SAやPAでは大型車の駐車ますを一般車両が使うため、混雑時にトラックが駐車場所を十分確保できない問題が指摘されており、早急な対応が求められている。
料金の概要(NEXCO中日本プレスリリースより引用)
(藤原秀行)