300キログラム超を輸送可能と想定、23年までに現場投入目指す
スロバキアの航空機メーカー、ピピストレルは4月12日、中国の宅配大手、順豊エクスプレス(SFエクスプレス、SFE)向けに垂直離発着(VTOL)機能を備えた大型無人貨物航空機(UAV)の開発を進めていると発表した。
SFEがドイツに構える子会社のアマジリアエアロスペースと連携、欧州で試験機によるテストを重ねた後、2022年に中国で実証実験をスタートする予定。SFEは23年までに国内外で輸送に投入したい考えだ。
開発中のUAVは上空2500メートルまで垂直離陸した後、6000メートルの高さで巡航、300キログラム超の貨物を搭載することを想定。航行距離は500キロメートルを見込む。
SFEは「高度な機能により、山岳地帯にまで輸送が可能になる。UAVが中国の物流で主要な輸送手段になると確信している」と説明、10年間で1000台以上が必要になると展望している。
UAVのイメージ(ピピストレルウェブサイトより引用)
(藤原秀行)