7月1日付、飲食店紹介サイトと連携した総合サービス提供目指す
楽天グループは4月23日、料理の出前・宅配を代行する「楽天デリバリー」と飲食店の商品持ち帰りをサポートする「楽天リアルタイムテイクアウト」を、ぐるなびに7月1日付で譲渡すると発表した。事業を分割、ぐるなびが承継する。
楽天とぐるなびは2018年に資本・業務提携を締結。楽天リアルタイムテイクアウトとぐるなびの飲食店紹介サイトで連携するなど、収益拡大の取り組みを続けている。
楽天は譲渡の理由について「楽天の外食関連事業をぐるなびへ集約することで、消費者のニーズに合わせ、イートイン予約に加えてデリバリー、テイクアウトサービスなどのクロスユースを実現する食の総合サービスを提供する。ユーザーの利便性向上を図るとともに、ぐるなびはサービス領域の拡大による加盟店舗数の拡大などを見込んでいる」と説明している。
楽天デリバリーは02年2月にサービスを始め、現在は全国1万2000以上の店舗むけに提供。両事業の売上高は20年度が9億1500万円だった。
(藤原秀行)