実運用開始、コロナ禍で作業量増大受け負荷軽減図る
現場作業時などに装着して体への負荷を軽減するパワースーツを手掛けるGBS(東京都中央区銀座)は5月11日、ドイツのスタートアップ企業German Bionic(ジャーマン・バイオニック)が現場作業時などに装着して体への負荷を軽減する新たなパワースーツ「CrayX(クレイエックス)」を、青森県八戸市の物流企業、共同物流サービスが同市内に構えている物流センターに複数台納入、実運用が始まったと発表した。
CrayXは超軽量で鉄より高い強度を備えたカーボンファイバーを採用。作業者が重量物を持ち上げる際に腰を守るほか、IoT(モノのインターネット)機器を標準搭載し、動作の状況に関するデータを収集することも可能。日本国内ではGBSが取り扱っている。
ホームセンター向け物流センターで多岐にわたる日用品、園芸・農業品、生活必需品の保管、店別仕分け、配送における取り扱い作業の負担低減を図るのが狙い。
共同物流サービスは全国に先駆けて共同保管・共同配送事業を実現、ホームセンター・食品スーパーの一括物流システムの構築・センター運営を行うほか、デパレタイザーやAGV(自動搬送機)といったロボットや最新物流機器、ICT活用へ積極的に投資している。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、スーパーやホームセンターで食料品や消費財の購入が増え、物流センターの作業量も増大しているため、2020年後半にCrayXの着用テストを一定期間実施。負荷軽減効果を確認できたため、導入を決めた。共同物流サービスは他の拠点への展開も検討している
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CrayXの利用イメージ(GBS提供)
(藤原秀行)