共同物流や国際基準対応、IoT・AI活用など検討
医薬品卸大手のアルフレッサ ホールディングスは11月21日、子会社のアルフレッサと三菱倉庫が医薬品物流の共同化や再生医療、国際流通基準への対応などを検討する研究会を立ち上げたと発表した。
メーカー、医療機関、患者に至る新たな流通の仕組みづくりと付加価値創出を通じて、安心・安全で確実なサービスを早期に確立したい考え。
医療品業界では現在、再生医療やバイオ医薬品など取り扱いに高度なプロセス・技術が求められる製品が多数開発され市場の拡大が見込まれている。両社はこうしたマーケット環境の変化に応じて流通・物流分野でも次世代型のシステム、サービスが不可欠と提起。
メーカー物流のインフラ共同化・効率化や国際流通基準であるPIC/S、GDP対応、労働力不足問題、IoT(モノのインターネット)・AI(人工知能)など先端技術の適用などについて意見を重ね新たな施策の構築を目指す。
両社は2018年より三菱倉庫が川崎市内に保有する拠点で治験製品、再生医療製品などの保管・輸送について共同で取り組みを進めている。今後さらに連携を強化し、双方の強みを生かした新たな協業ソリューションの開発・実現を追求していく方針だ。
(鳥羽俊一)