高付加価値の製造供給目指す、22年9月稼働開始予定
マックスバリュ西日本は5月25日、岡山市で「岡山総合プロセスセンター」の工事を6月に始めると発表した。
新センターは本州エリアの物流拠点「イオン岡山LC」(同市)の隣接地に建設。1階に水産・畜産それぞれのプロセスセンター、2階にデリカプロセスセンターを併設した複合センターとする計画だ。稼働開始は2022年9月の予定。
物流拠点に併設することで、それぞれが製造する鮮度の高い素材を使用した独自の仕様・調味を施した、こだわりのオリジナル弁当や巻き寿司といった商品を製造することが可能になるとみている。
また、簡単・便利で時短調理が可能な半加工品や、完成品の店舗供給を実施することで、既存のプロセスセンターの設備では不可能な付加価値の高い商品・サービスの供給を目指す。
さらに、同センターに人や物など経営資源を集約し、既存スタッフの異動や500人以上の新規採用を行い、これまでの店舗製造を中心とした運営から、センターを活用した一括製造を実現。
一括製造した商品は、本州営業エリアのマックスバリュ、マルナカ約200店舗へ安定供給できるようになり、昨今の人口減少の影響で従業員確保が困難な状況になっている店舗の商品製造に関する負担を軽減し、サービス向上につながると期待している。
同センター建設に際しては、岡山県や市の補助を受けている。
岡山総合プロセスセンター概要
施設名 | マックスバリュ西日本株式会社岡山総合プロセスセンター |
所在地 | 岡山県岡山市南区築港元町5 |
敷地面積 | 17,851平方メートル |
延べ床面積 | 13,068平方メートル |
建物構造 | 鉄骨造2階建て |
着工開始 | 2021年6月 |
工事竣工 | 2022年6月(予定) |
稼働開始 | 2022年9月(予定) |
投資額 | 約53億円(予定)(うち設備・機器約19.3億円) |
土地・建物オーナー | DM三井製糖ホールディングス(株) |
事業内容 | 水産品の加工、畜産品の加工、デリカ・惣菜の加工 |
供給商品 | 寿司、おにぎり、弁当、精肉、生鮮魚、水産加工品他 |
供給店舗 | 兵庫県、岡山県、広島県、山口県のマックスバリュ、マルナカ、ザ・ビッグ約200店舗 |
新規雇用 | 約590名(予定) |
持続可能な開発に向けての取り組み
■省エネに配慮した設備の導入
・高効率モーターや、インバーター導入機の採用
・LED照明、人感式照明の導入
・高効率ボイラー、コンプレッサーの採用
■3Rの促進
・ごみの分別の徹底
・在庫管理による無駄の削減
(ロジビズ・オンライン編集部)