光学機器と独自の画像処理・AI技術を活用
東京エレクトロン系の技術商社、東京エレクトロンデバイスは5月26日、不定形物のピッキング・仕分け作業用ビジョンロボットシステム「TriMath」の開発および実演を行うロボット施設「東京エレクトロンデバイス ロボットセンター(TRC)」を6月1日に同社都筑エンジニアリングセンター(横浜市都筑区)内に開設すると発表した。
ビジョンロボットシステム「TriMath」は、光学機器と独自の画像処理・AI(人工知能)技術(TriMathビジョン)を軸にしてロボット、ハンド、システム制御を連携させた作業ロボットシステム。TriMathビジョンは、製造・物流現場で従来困難だった多種多様な不定形・不規則形状物の柔軟な搬送・仕分け作業を可能とするのが特徴。
対象物と現場業務に合わせて、あらかじめ用意されている「ピッキング」、「認識・計測・検査」、「仕分け」の3つの動作から必要な機能を組み合わせて一つの作業を簡単に構築。現場単位で設計・インテグレーションする必要があった作業の負荷を大幅に削減し、素早い導入と効率的なシステム運用を実現できると見込む。
TRCは、ビジョンロボットTriMathで様々な不定形物を想定したピッキング、仕分け作業の実演を行う「デモレシピ」や、高品質な作業自動化のコアになるビジョン技術の解説を行う「TriMathビジョン講座」、現場課題の相談を受け解決策を提案する「ビジョンロボット相談サロン」を提供し、TriMathを活用するための導入前の検討から導入後のサポートまでトータルで検証できるようにしている。
購入する前から具体的にどの工程で活用し、どのようにピッキング・仕分け作業を行っていけるのかを考えることが可能になり、課題を解決する場としてTRCを活用することにも対応。ウェブ会議形式でのデモンストレーションの実演にも対応し、多様な形態で利用ができるよう工夫している。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)