ヴァージンやリース大手アヴァロンも
米アメリカン航空は6月10日、英国のヴァーティカルエアロスペース(VA)が開発中の電動垂直離着陸機(eVOTL)「VA-X4」に投資すると発表した。最大で350機を購入する。
eVOTLは長い滑走路が不要で、温室効果ガスも排出しないのがメリット。VAのeVTOLはパイロットと乗客4人を乗せ、100マイル(約160キロメートル)以上の距離を最高時速200マイル(約320キロメートル)で飛行することを目指している。今年後半に最初のテスト飛行を実施、早ければ2024年に航空当局から公的な認証を取得する予定。
アメリカン以外にも、英国のヴァージンアトランティックや欧州の航空機リース大手アヴァロンもeVTOL投資する方針を表明しており、3社で最大計1000機に上る。3社は定期便で空港に到着した後の旅客を、その先の目的地までeVTOLで運ぶことを想定。地球温暖化対策としても期待している。
VA-X4のイメージ(ヴァーティカルエアロスペース提供)
(藤原秀行)